2015/03/30

4月号〈トレンド編〉今年はどんな母の日にしよう? フラワーショップの母の日リンク集!

今年はどんな母の日にしよう?
フラワーショップの母の日リンク集!






ラグジュアリーよりフェミニン系になってきた「日比谷花壇」


参照:日比谷花壇




参照:日比谷花壇アレンジメント「リュバンオランジュ」







安定のブランド訴求力「青山フラワーマーケット」

参照:青山フラワーマーケット






ファンが多いのをいかして花にも力を入れる「無印良品」

参照:無印良品カーネーションのアレンジ





老舗の高級感で今回も「第一園芸」


参照:第一園芸プリザーブドフラワー「アデル」






全国どこでも花キューピット

参照:花キューピット リスが届ける!にっこりバスケット




駅近で手軽な老舗「小田急フローリスト」

参照:小田急フローリスト ハッピーママ




女子が大好き通販にも花登場「フェリシモ(第一園芸)」

参照:フェリシモ 7色カーネーションのボックスアレンジ



母の日には消極的な露出度の老舗「ゴトウフローリスト」


参照:高島屋ゴトウフローリスト




上品和風で攻める「ちきりやガーデン」


参照:ちきりやガーデン



通販最王手の「楽天」







母の日の宣伝は、もう3月頭には大方揃って各店早いスタートだ。
スーパーのPOPにも母の日と父の日の文字を見た。(3月後半の出来事)
クリスマスといい、宣伝が年々早まっていく気がする。
いつからなのか通販のフェリシモが母の日に参入していたのは驚いた。楽天を見ても、数多く花屋が展開しており、通販分野も激化している。各社、特設サイトを作っているのでインターネット上でいつでも選びやすい。

一方、路面店の小さな花屋は、大手花屋と通信販売を相手に厳しい戦いになる。
よっぽどの常連かネット環境がない近隣住民を取り込むしかないような気がしてくる。


実際に手にとって見てもらえる利点を活かして、通販にないサービスを提供する必要がある。





2015/03/20

4月号〈トレンド編〉話題のボタニカル◯◯って?

話題のボタニカル◯◯って?










「ボタニカル女子」「ボタニカル飲料」と、去年からファッションを中心にボタニカルブームが続いている。



「Botanical(ボタニカル)」とは、植物のこと。ファッションだけでなく、インテリアやコスメ、ステーショナリーなど、ライフスタイルそのものに植物の力を取り入れる“ボタニカル女子”も急増中(日経トレンディネット2014/05/16の記事より)

「植物の力を取り入れて活力を得る」という意味合いでも使われる傾向にあることから、ファッションのみならずここ最近では、生活雑貨やスキンケアアイテム、食品にまで幅広く浸透してきている。中でも、ボタニカルキャンドルやボタニカルペンといったアイテムは手に取りやすく人気を集めているようだ。(モデルプレス2014/04/16の記事より)


昨年の記事を2つ紹介した。

去年あたりからこのキーワードは出てきていて、ファッションや生活雑貨、スキンケアアイテム、食品などボタニカルアイテムは広がっている。





異空間づくりは植物で「ボタニカルガーデン」


先日、東京高島屋に行った時のこと、「ボタニカルガーデン」という催しをやっていた。










天井近くまで伸びる木々の力強さに思わず圧倒される。
世界中の植物を扱う「プラントハンター」の西畠清順さんが取りそろえた4トントラック6台分、計200種類の植物たちだ。
今春のファッションのマネキンが植物に埋もれるように配置されていた。
「植物からの発見」といったワードが思わず浮かんだ。
エネルギーを感じさせ、植物を所狭しと置くことで異世界空間が作られていた。




注目のボタニカル雑貨「ワックスバー」


一方、ボタニカルブームの中、密かに女性たちの関心を集めているのがワックスバーだ。
火をつけずに楽しめるアロマグッズで、ハーブやドライフラワーが埋め込まれているビジュアルが楽しい。
ワックスバーを作る教室も開催されている。


参照:minne


参照:ROSY RINGS





植物に囲まれてオーガニックフード「ボタニカルカフェ」


最近、フラワーショップが併設されたカフェやレストランが増えている感じを受ける。私の近所には美容室と併設されたフラワーショップがオープンしていた(といっても、美容室要素が強くて花の姿が全く見えないのだが)
ニコライ・バーグマンカフェはいつも混んでいるし、青山フラワーマーケットのティーハウスの口コミ等を見ても、概ね高評価を受けている。






いくつかのボタニカル〇〇を紹介した。
生活に植物を取り入れたい人たちが増えている今、フラワーショップにはチャンスだ。







2015/03/12

4月号〈カルチャー編〉フラワースクールって生花やプリだけじゃない! バルーンフラワーってどんなもの?

フラワースクールって生花やプリだけじゃない!

バルーンフラワーってどんなもの?









参照:Tokyo Ballon Flower






とあるカルチャー雑誌をめくっていて目についたものがあった。
「バルーンフラワー」だ。通常は膨らませて使うバルーンを膨らませずにワイヤー等で加工したものである。バルーン独特の質感が面白い。
バルーンフラワースクールのウェブサイトには、薔薇や水仙など実際の花を写しだしたものやアート作品のような造形が見られる。上達すると自由な造形が楽しめるようで、プロとしてスクールを開く人もいるようだ。


参照:バルーンフラワーの第一人者の細貝里枝さんのブログから






参照:風船飾ろう.com



ヘッドドレスやコサージュにも応用ができ、創作の可能性は無限。
まだスクールが少ししかないが、花関連とあればぜひともやってみたい。
珍しさで目を引くこと間違いないだろう。



2015/03/09

4月号〈フード編2〉キラキラネームな和菓子?「T五」にせまる!





キラキラネームな和菓子?

「T五」にせまる!




T五との出会い



3/14北陸新幹線の開通とともに石川金沢・富山への関心が高まりを見せている。
ある雑誌の特集の中に、一際目立つ名前のお菓子があった。

富山県の薄氷本舗五郎丸屋の「T五(ティーゴ)」だ。
観光庁主催の”世界にも通用する食の「究極のお土産」プロジェクト”にも選ばれた逸品。

5つの「TONE / 色」と「TASTE / 味わい」という事でT五と名付けられたらしい。
アルファベットと漢字の組み合わせが新しすぎて、どんな食べ物なのか想像がつかない。



そう思っていた矢先、東京駅前の日本郵政の商業施設 KITTE で「富山week」を開催しており、「T五」を実際目にすることができた。







KITTEにて



KITTEにて



さっそく商品を買い、封を開けてみると一面青みがかった風景の写真。そこにはコンセプトの説明と味の説明が書かれていた。包み紙は長方形に色分けられ幾何学的だ。











お菓子は大事に厚い綿に挟まれていた。







桜(塩味)、抹茶(苦味)、柚子(酸味)、和三盆(甘味)、胡麻(滋味)の五つの味と色に分けられている。

食感はマカロンの表皮を薄く乾燥させたような感じで、口にくわえるとパキっと割れる。
優しい砂糖菓子といったところで、日本茶に合いそうである。

大事に大事に味わって食べるお菓子という趣を感じさせる。




ネーミングのコツが見えてくる



ところで、「T五」というネーミングだが、実に日本人らしい気もする。

日本人は英語から和製英語を作りだし、時として造語にしたりして独自の言葉を持つ。
「T五」は日本人のセンスを活かしたネーミングと言えよう。

商品の名前をつけるとき、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット(英語)と選択肢が多い日本。

「T五」は「T5」とできたはずだが、なぜそうしなかったのか。
それは和菓子という事もさることながら、五郎丸屋という製造元の名前がもつ「五」という字があったからだろう。

親が子供に自身の字を入れるように、商品に愛情や期待を込めたにちがいない。
そこへ色々な「五」(―五色、五味)を入れてリンクさせて行くことで強調していく。

そして「T」は、日本人の英字への憧れを刺激する。

例えば、英字新聞の包み紙や英字の入ったTシャツは、外国を纏うような気にさせてくれる。ハイセンスな気持ちにさせてくれる。


アルファベットと漢字の組み合わせが、目新しく目に留まり、斬新な音が脳へ響く。

パソコンの文字化けのようにも見え、見た人の頭を混乱させ、逆に興味を抱かせるのだ。
ここに一つ、ネーミングのコツがあるように思える。

「頭を混乱させる」のがポイントで、すぐに読めて短く簡単な文字ほどいい。

まずは商品の要素を書き出して、ひらがな、カタカナ、漢字、英字に変換して組み合わせていってみるといい。
そして面白い音の響きや文字の共通点を見つけていく。

いくつかできたら、インターネットでまず検索してみることをおすすめする。
もしかしたら、似たような名前がすでに発表させているかもしれないからだ。
せっかくの商品が間違えられないように、また唯一無二の商品になるよう現代のツールを最大限活かしていくと良いだろう。


2015/03/05

4月号〈フード編〉今旬の調味料! メイプルシロップをピックアップ


今旬の調味料!
メイプルシロップをピックアップ




さらさらメイプルシロップの新聞広告。注目したいのは、メイプルシュガーの方。





メイプルシュガーは万能調味料。


メープルシロップは砂糖楓等の樹液を採集し煮詰めて濃縮したシロップで、蜂蜜よりもカロリーは低く、カリウムやカルシウム等は多く含んでいる。

本来とろりとした液状だが、メイプルシュガーのように顆粒状になることで保存が長くでき、用途もぐっと上がる。商品自体は以前からあったが、ハワイアンパンケーキブームが来ていた今、注目したい食材兼調味料だ。



さらさらメイプルシュガーのAmazonのレビュー

・使いにくかったメープルシロップが、シュガーになることで、保存に便利、またティースプーンで簡単に計量できるようになりこれまで以上に使いやすくなりました。
・これを紅茶に入れるだけでほのかに香る甘いメープル独特の香りが紅茶を1ランクアップさせてくれます。



砂糖のかわりにお菓子や紅茶などに入れて手軽に楽しんだりしているようだ。
お湯で溶かして液状にすることもできるようなので、本来のシロップとしての使い方ももちろんできる。





春はメープルシロップの桜漬けを楽しんで



メープルシロップ漬けとインターネット検索すると金柑やオリーブなど色々つけることができるようだが、中でもこの時期は ” 桜 ” がおすすめではないだろうか。

桜をつけたシロップをパンケーキにつけるだけで一気に ”季節のカフェメニュー”風 にできる。その他、ソーダやシャンパンなどのドリンクメニューにも応用可能だ。

気をつけたいのは、桜は虫がついている事があるということ。

余談だが筆者は、花屋の先輩から大量の桜の花びらが袋に入った「桜風呂セット」なるものをもらったことがある。
楽しみで家に帰って見てみると2匹ほど小さなシャクトリ虫のような奴が現れたのだ。
その先輩は普段から洒落で、花が開いて売り物にならない薔薇の花びらを袋に詰めた「薔薇風呂セット」もよくくれていたので、いつものノリで受けたのだが、桜は虫がついていたり花びらが細かすぎて風呂の後処理が非常に面倒だと後々先輩からお詫びをされた。
人が美味しく食べられるモノは、虫にも美味しいということを学んだ一件であった。

桜漬けは作り方は様々あるようだが、瓶に入れて約半年くらいは保つとのことだ。
上手に季節を取り入れたい。



2015/03/02

4月号〈カルチャー編〉北欧雑貨 × 日本の民芸 × 花屋

北欧雑貨 × 日本の民芸 × 花屋






BEAMS「北欧から民芸へ」


セレクトショップのBEAMSが「北欧から民芸へ」というテーマ2008年に発表してから7年。若者の文化にじわじわと日本の民芸が浸透してきているようだ。

例えば、色彩豊かなmarimekkoの布に、日本の焼き物の器が不思議とよく合う。

BEAMS公式通販”Fennica"にはこう記されている。
"デザインとクラフトの橋渡し"をテーマに、日本の伝統的な手仕事をはじめ、世界中から集めた新旧デザインを融合するスタイルを提案します。」


日本の伝統的な手仕事は、「職人の高齢化により次の担い手がいない」というイメージが強くある。「残そう」という呼びかけはよく耳にする。
私がもっと使命感が強ければ、日本の未来の為に職人になったかもしれない。
だが、世捨て人になるのではないかという不安も同時にあり行動には移せなかった。
職人に対して失礼だが、それだけ「民芸」に対する廃れ感があったのだ。

しかしBEAMSは新たなライフスタイルの提案として北欧×民芸品を打ち出した。
それは、若者に民芸品=豊かな暮らしを想像させ、大量生産社会からの脱却をも想像させた。「廃れつつある日本の民芸を残そう」というメッセージが微塵も含まれていないのはすごい。



花屋はライフスタイルを想像させられるか。


北欧 × 民芸 × 花を花屋目線で提案したらどうだろうか。花のある生活を想像できて、より買いやすくなるのではないだろうか。何よりも民芸品によって日本の家屋にあったライフスタイルの提案ができるはずだ。

例えば陶器とのセット売りとか、スタバの持参タンブラー制度のようにお客様が使っている花瓶を持参してもらって生ければ割引とか、飾ることを想像させる何かを提案してみよう。





陶花器を取り扱う店リンク
みんげいおくむら
フェニカ(Fennica)
もやい工藝
北欧、暮らしの道具店